樺沢紫苑『読んだら忘れない読書術』読んだ
樺沢紫苑『読んだら忘れない読書術』を一言で表すと、
”読書を生かす方法が少しわかる本”
樺沢紫苑『読んだら忘れない読書術』
最近歴史を知りたいと思って本を読み始めた。
のだけれど、どんどん忘れていく。
そこで、どうしたら忘れずにすむのかと読んだのがこの本。
読書の有用性から始まり、どうしたら忘れないか、どう本を選ぶかなどが書かれている。
一番興味のある「どうしたら忘れないか」の答えは
アウトプットと隙間時間活用
に集約される。
まずアウトプット。
一週間に3回アウトプットすれば10年忘れないとのこと。
そのために、人に話す、メモを取る、名言のシェア、レビューを書く、というような方法があがる。
なるほど、アウトプットね、確かにしていない。
このアウトプットの中で、一番面白いなとおもったのが、この一節
「複数の切り口で人に紹介するためには、複数の視点で本を読むことが必要です。それによって、本を深く読み込んでいく能力も養われるのです。」p107
アウトプットするうえで、複数の人に、それぞれ違ったアプローチで本をお勧めする。
するとアウトプットの回数も増えるし、内容も広くカバーできるし、深く読める。
この視点は面白いなと思った。
そしてもう一つの、隙間時間の活用。
こちらは本を多く読むための方法と思ったが、忘れないための方法のひとつ。
60分連続して本を読むより、15分×4回のほうが集中力が高く、より本の内容を覚えるのだとか。
隙間時間を活用すれば数も読めるし、集中する分本の内容が頭に残りやすい。
隙間時間の活用はよく言われているけれど、忘れないためにあえて隙間時間、短時間で本を読む、というのは新鮮だった。
他にもいろいろ手段がのっていたけれど、一番知りたかったことはこの部分かなと。
もう一点、速読ではなく深読、というのも忘れないための方法として挙がっていたけれど、これは普段からやっているので割愛。
いわゆる読書術的なものが全般にわたって書いてあって面白い部分もあり、それは当然でしょ、と思う部分もあり。
でも本を読みたいけど読めない、読んでも忘れちゃう、なに読んだらいいかわからん、っていう人にはおすすめ。
おわり。
おまけ。
ただ読書術すべてに「生グレープフルーツサワー読書術」というような名前をつけるのはどうかと思う。
そしてこういった本にはことごとく「本は汚く読め、マーカーを引け」と書いてあるが、これだけはどうしてもできない。
今回紹介した本