会社のブログに何を書いたらいいか悩む人へ:樺沢紫苑『ソーシャルメディア文章術』
会社のブログを任されているのだが、何せ書くことに悩む。
そして悩んで書いた割に、アクセスは伸びない。
そうしてブログの更新が落ち、より一層アクセスが減っていく…。
こんな経験している人~(´・ω・`)/
この本はそんな人に読んでほしい本。
樺沢紫苑『ソーシャルメディア文章術』
文章術と書いてあるが、いかに文章をうまく書くかは書かれていない。
書いてあるのはSNSで共感(いいねの数やPV)を得るためのの文章術が書かれている。文章術というより、もはやSNS活用術に近い。
プライベートでのこの本を活用することもできるが、何より会社や宣伝でSNSを使う人にぜひとも活用してほしい本。
例えば…
「「共通話題」+「オリジナリティ」=「最強」という公式…」p57
共通話題を最初にいれ、その後オリジナリティのある記事につないでいくことで、共感を得やすいという話。
これは特に企業のブログなどには応用しやすい。
共通の話題に触れたのち、企業の宣伝や情報、Q&Aなどを入れる。
実際に著者の書いたフェイスブックの記事が例に挙げられていて、なるほどこれは読者の心をつかめると思った。
ちなみに共通話題は「木(気候)戸(道楽)に(ニュース)立(旅)ち(知人)掛(家族)け(健康)し(仕事)衣食住」ということを覚えておくといいそう。
それを頭に入れたうえで、多くの人に届かせようとするのではなく、特定のたった一人を意識して文章を書く。
特定の一人では多くの人の心をつかめないように感じてしまうが、漠然とした多くの人に書こうとすると、逆にだれの共感も得られなくなってしまう。
そこで、「ある人をイメージして、その人が困っていることについて、その人を前に説明するようなつもりで記事を書く」ようにすると「同じような人たち数百人、あるいは数千人の心に響く記事がかける」(p95)というのだ。
これも企業のブログではよくありがち。
みんなにお得ですよ、というのではなく、特定のだれかにお得だと伝えることで共感得られる。あなただけ特別、と言われるとつい買っちゃうという例のアレ。
他にも適度なキャラだしでファンを増やす、素早くコメント(反応)をして積極的に交流することなどが挙げられている。
こんなこと書いていいのかな、と悩むくらいなら書く。こちらも「共感」を意識してコメントするといいそう。
他にもネタに困ったときには質問サイトを参考にする、いっそ質問を集める、などあってなかなか面白かった。
会社のSNSを任されているけれど、アクセスが伸びない、何かいていいかわからないという方にはおすすめ。
おわり。
おまけ。
昔このブログでも書いた「です・ます調」どうするか問題についても記載があった。
答えは「記事によって使い分け」。(p176)
ただし一つの記事のでそれらを混同しないこと、とのことなので、自分の方向性は間違ってなかったと思った。よしよし。
そして今回この本を意識して特定のだれか(会社のブログで困っている人)を考えて書いてみた。
ただ「特定のだれか」はもっと絞り込んでもいいと思った。中小企業で「ブログで手軽に宣伝していこう」って任されたはいいけどどうしていいかわからない人、とか。まさに私だが。
今回紹介した本
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