やっぱり『ハイキュー!!』はイイ!
『ハイキュー!!』が大好きです。
最新刊17巻が出て、どうしても『ハイキュー!!』のよさを書きたくなった。
『ハイキュー!!』の何がイイって、部活が部活として描かれていることだ。
スポーツ漫画が多々あれど、これほど”部活”を描いている漫画はそうない。
授業があって、先輩後輩がいて、練習があって、大会があって。
そうやって、私たちも経験したような普通の部活が『ハイキュー!!』にはある。
普通の子たちが、普通の部活を一生懸命やっている。
普通の子たちではあるが、それぞれにそれぞれの人生がある。
才能はあれど仲間に見捨てられた子。
ひとりでもずっとバレーを続けてきた子。
負け続けて悔しい思いをしてきた子。
負けて心が折れてしまった子。
3年になってスタメンから落ちてしまった子。
練習から逃げたことを後悔している子。
たかが部活、と割り切っている子。
試合で力を発揮できなかった子。
圧倒的な才能を前に頑張ってきた子。
どうせ負けると最初から諦めてしまった子。
登場人物それぞれに物語があり、部活への、バレーへの想いがある。
それぞれの子の青春が、『ハイキュー!!』にはあるのだ。
主人公やライバル校だけでなく、弱小校にも想いがあり青春がある。
勝った学校、強豪校だけが、主人公なのではない。
負けた学校も弱小校も、みんな部活をしていて、みんな主人公なのだ。
それが、『ハイキュー!!』のおもしろさだ。
それぞれの学校、それぞれの子の青春がそこにあり、そして勝敗がつく。
負けた学校にトラブルや問題があったわけではない。
ボールを落としたから負けた。ただそれだけなのだ。
だからこそ、敗者の涙には心を打たれるものがある。
最新刊の17巻は、本当に青春だった。
最後の書き下ろし漫画は、読んでいて照れくさいくらいだった。
でもそれこそ、3年生の青春としてふさわしい。
3年間、必死に部活を頑張ってきた子たちの、胸が熱くなるような青春。
17巻も、いい巻だった。
おわり。
おまけ
ちなみに『ハイキュー!!』の面白さのもう一つに、まじめな笑いがあると思う。
試合中、必死でまじめにやっているからこそ、笑えてしまう。
そんなシーンがいっぱいある。それも『ハイキュー!!』の面白さのひとつだ。
17巻もそんなシーンがいっぱいあって、読んでて何度も笑った。
そんな最新巻がこちら