アズマカナコ『電気代500円。贅沢な毎日』を読みました
アズマカナコ『電気代500円。贅沢な毎日』を読みました。
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この本を一言でまとめると→
節約本ではなくただ純粋に「生活を楽しむ」ことを思い出す本
洗濯機や冷蔵庫、掃除機もない生活と聞くと大変そう、辛そうというイメージが先行します。
しかし著者はそのように感じることはなく、ただ純粋にそういった生活をしたいからしているだけなのです。
洋服は手洗いをし、掃除にはほうきとぞうきんを使い、食事はその日食べきれる分だけを買ってくる。昼は明るく夜は暗く、夏は暑く冬は寒い。そういう自然に暮らしていると当たり前のことを、当たり前に受け入れながら生活する。アズマさんの生活はごくごく自然の生活で、本人にとってもそれが自然なのだと思います。
掃除や洗濯など、「生活する」ことって、放っておくとどんどん面倒になりがちです。
でもそれらを面倒事で片付けるのではなく、楽しんで暮らしていく。そうすることで暮らしが豊かになっていくのだと思います。
例えば自分で掃除した部屋のすがすがしさ。
丁寧に洗って干した洋服の美しさ。
四季の食材を使った料理のおいしさ。
そういった日々のなんてことない、小さな幸せが著者の生活には溢れているように思います。
洗濯機も冷蔵庫もなくすことは難しいですが、こういった生活の中の小さな幸せを生活に取り入れていくことはできるかなと思います。
著者も述べていますが、本を読んで楽しそうと感じるところを真似してみる、というのが大切だと思います。
節電や節約のために著者のような暮らしをするのは、精神的にかなり厳しいと思います。
そうではなく、楽しそうだというところをまねてみて、生活や暮らしを楽しみ、結果節約につながる。この本はそんな生活を楽しむことを思い出させてくれる本ではないかと思います。